2021年8月18日。

突如メールが来た。そこには、

澤田雅也 主演舞台『夏の夜の夢』決定

と、書いてあった。

とりあえず意味がわからなかった。手の震えが止まらなかった。なぜ急に澤田くんが舞台の仕事を?ん?しかも外部?主演?????ん????ずっと考えても考えてもどうやってこの仕事が回ってきたのか、分からなかった。でも彼はずっと『演技の仕事をしたい』と伝えてくれていたから、嬉しかった。Anotherで二言くらいしかなかったセリフでも 圧巻の声量と迫力で演じたものが、誰かの心に伝わったんだ。そう思ってうれしかった。

 

2021年10月20日

とある雑誌が発表した。

【関西ジュニア新グループ AmBitious 結成!】

そこに澤田くんの名前はなかった。頭が真っ白になった。数ヶ月前まで一緒の括りで灯りを掴もうと励んでいた仲間たちとの未来が 綺麗さっぱり消されてしまった。去年の夏、『あの曲は7人で特別な思いを抱いていました』とまで口にしていたのに。まるで何年か前の悪夢を見ているようだった。念願のうちわだって出たし メインの曲だって歌わせてもらった。テレビ画面に1人で抜かれることだってあったし まいじゃにで特集まで組んでもらえた。あんなに光が当たりそうだったのに。一瞬の夢だった。正直なところ、ずっとambitiousを避けてた。9人を見ると澤田くんを思い出すから。素直に受け入れられない弱いオタクでごめんね。

 

 

 

 

2021年11月16日

この日は澤田くんの23回目のお誕生日だった。

1年前のこの日は初めて日誌を書かせてもらえた日で『これからもこの事務所でがんばります!!』と、未来に向けてきらきら輝いている文章だった。そこからこの1年で10回ほど日誌を書かせてもらえていて、毎回と言っていいほど 大好きなダンスの話、一緒に頑張っている仲間を褒める言葉、これからの目標を語ってくれていた。わたしも感覚がおかしくなっていたんだろう。これが『当たり前』になりつつあったのかもしれない。

でも、今年の日誌には その『当たり前』の話が一個も出てこなかった。ただ、ファンからの手紙を読んで死ぬほど泣いたこと、いつもありがとう、そんなみんなに幸せを返したい、そう書いてあった。そして最後に『 待ってて とは言えないから 見ててほしい』そうも書いてあった。

澤田くんの未来をここで待っててはいけない。腹を括るしかないのかもしれないと思った。

 

 

2021年12月18日

ついに『夏の夜の夢』公演日。Anotherのときとは比べものにならないくらいのセリフ量、しかも女性役。仕草も声のトーンもいつもの澤田くんじゃなかった。夏の松竹座以来の現場で、新グループ結成後初めて澤田くんが舞台に立つ姿を見る日だったから、どんな表情をしているのか、すごい不安だった。澤田くんもすごくすごく不安だったと思う。【初外部舞台 初主演】なんてとんでもなく重荷だったかもしれない。でも、会場には『澤田くんのため』に名古屋、東京まで駆けつけた人がたくさんいた。澤田くんの写真を持って記念撮影してる人がたくさんいた。それだけですごい嬉しかった。東京千秋楽の公演前からたくさん泣いてたんだってね。全公演おつかれさま。そしてパンフレットのプロフィール欄に『今後は 関西ジュニア 狼煙の公演を控えている』と書いてあって ここで公表!?!?ってびっくりしたいけど 出るかわからなかった公演に出ることがわかってホッとしました。

 

 

2022年1月2日 

ついにあけおめ 公演初日。Aぇ!group、Lilかんさい、Boys be、AmBitious 続々とみんながマイクを持って歌っていたり、ダンス曲では花道にいたり、お客さんを盛り上げていた。ある程度わかっていた。そんなに出番がないだろうってことも、4グループしばりのコンサートになるんだろうってことも。でも、オリ劇のドリパビでも夏の松竹座でもあんなに無所の子たちに光を当ててくれたAぇがセットリストを組んでくれてるんだから、だいじょうぶだろう、心のどこかで期待していた。だが、公演が後半に行くにつれてその期待がどんどん消されていくことになる。あれ、澤田くんたちの時間まだかな?もっと後半かな?でも無所の曲披露まではなくてもまあしょうがないか、と思えたけど 気がつけば最後の曲になってた。この公演では無所の1人ずつのダンスコーナーもなければ 最後の『今日盛り上げてくれた仲間を紹介します!』の部分も紹介されることなく、光が当たらずに カメラに抜かれることなく 何事もなかったかのようにはけていく澤田くんたちの背中。正直、ここまで無惨に扱われると思ってなかった。ひょっとしたら澤田くんたちの存在を知らないまま終わるお客さんもいるかもしれない。だって紹介されないんだもん。ただのバックダンサーだよ。出てる曲数は10曲もないよね、きっと。悲しくて数えられてないけど。去年の夏の松竹座で踊ったBrave Soul。澤田くんはあの時2列目のセンターにいた。ものすごく楽しそうで、足も上がるし キレもあるし 『俺を見てくれ』って言ってるのが伝わってきた。でも、今回同じ曲だけど 2列目のセンターでは違う子が踊っていた。澤田くんは最後の落ちサビで出てきて踊るんだけど 踊り方が全く違う。正直100%の力で踊ってるなんて思えなかった。ぜんぜんたのしそうじゃなかった。

 

 

曲も構成もすごく楽しいんだけど 最後にもやもやがどうしても残ってしまうのは あけおめに出てるジュニアの中で 澤田くんのことがいちばんに大好きだからなんだよな。澤田くんにはダンスで魅せれる力があるし、根が変な子だから意味わかんない無茶振りしても笑いに変えられる力もあるし、なんてったって顔がいいからかっこいい曲もできるし、ファンサもたくさんたくさん応えてくれる。たくさんいるジュニアの中でわたしがいちばん大好きな澤田くんがこんなにも無惨な扱いをされてるのが悲しいし悔しい。ドリアイの728の日の配信もこんな感じだったよな。関ジャニ∞とブリュレ踊ったり メンカラメドレーのバックにだってついてたのに なんにも紹介されないまま終わった。

 

 

『3列目の逆襲』なんて言葉どっかで聞いたことあるけど、今そんなことを期待できるような立ち位置じゃないことくらいわかってる。澤田くんは正直3列目よりも後ろにいる気がするし、あのときはグループに属してない子たちの方が多かったから何が起こるかわかんない時代だったけど、今はグループの子の方が多い。だから逆襲なんて簡単にできない。澤田くんがいちばん前で輝けるためには壁が高すぎるし分厚すぎる。

関西ジュニアの子は今みんな口を揃えて言う。『今はジャニーズ戦国時代だ』『みんながライバルで 次にデビューを掴み取るのは自分たちだと思って戦っている』と。なにわ男子がデビューして 次のチケットを勝ち取りたいのはみんな同じ。わかっている。グループに入っている子たちでもがむしゃらに進んでいる時代だからこそ、だれかに光を与えてもらうのをただ待ってても何も変わらない。澤田くん自身ががむしゃらにもがいて足掻いて前へ突き進むことこそ逆襲への第一歩になる。それと同時にわたしたちオタクはあまりにも無力だと実感する。でも、1ミリでもその壁を越えられる可能性があるならわたしは全力で動くし背中を押したい。今後どうなるかなんてわかんないけど、とりあえず今回のあけおめがわたしにとって悔しくて仕方ないという話でした。澤田くんを見るためだけに現場に行った人はたくさんいるんだよ。あんたのダンスを見に行ってる人たくさんいるんだよ。わたしのこの悔しい思い どっかの誰かに伝われ!と思いながら書きました。

 

 

 

 

 

1/10のオーラス公演、澤田くんずっとずっと楽しそうだった。ダンスもいつも通りに戻ってたし、盛り上がる時も周り巻き込んでたくさん盛り上げて、外周にいる時はたくさんファンサして。大阪とは見違えるほど楽しそうだった。でも、ダブルアンコ歌い終わって、正門くんが挨拶をしてる時 澤田くんずっと泣いてた。鼻赤くして 唇を噛んでた。どうか、どうか、その涙が悲しい涙じゃありませんように。

 

 

 

こんな悔しいままじゃ終わりたくない。

1年前のあけおめは 澤田くんメインの one chance 歌ってたのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうか、これが 冬の夜に見る ただの夢でありますように。

 

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